シンフォニック=レイン クリア
本日一日がかりでシンフォニック=レインの全ルートをクリア。
ミュージックパートは、シナリオを楽しむだけに集中できる自動演奏設定、ミュージックパートだけを楽しむ事ができるフリープレイモード、フリープレイのハイスコアを競うインターネットランキングなど、いたれりつくせりの充実さ。不満点は簡単すぎること。最初からハードモードにしてプレイしていたのだけど、殆どの曲が初見でパーフェクト近かった。入力キー位置が変わるだけでなく、入力キー数も増やして欲しかった。
音楽の質はというと、岡崎律子さん作曲の歌曲は全て良かった。作詞もゲーム本編のシナリオに沿ったものなのが良い。BGMは歌曲のアレンジ。種類が少ないのは残念。
シナリオは設定が秀逸である。恋人を田舎に残し、雨の降り止まぬ街にある音楽院に通う主人公。主人公を密かに想う同学院に通う恋人の双子の妹。長距離恋愛=浮気の公式から導きだされる葛藤の展開が期待される。と、思いきや隠された裏設定により思いもよらぬ展開へ・・・最後までクリアしなければ物語の妙味がわからないようにできている。
適度に重いお話。巷では鬱ゲーの部類に入れられているらしい。しかし演出があっさりしているので、それほど重く感じない。鬱耐性が鍛えられていない軟弱プレイヤーには持ってこいの題材かと。当初プレイ可能な3編のシナリオは、全て陰を残す終わり方になっている。人間の感情の負の部分が見え隠れする様は人を選ぶかもしれない。特に、ハッピーエンド至上主義の人には許せないかもしれない。
3編終了後、新たに2編のシナリオが追加される。あるヒロインの主観視点で語られる物語の真相。そして、もうひとりのヒロインと再会する物語。この2編を楽しまずしてシンフォニック=レインの評価はできないかもしれない。前3編は、この2編を楽しむ為の前提条件にしか過ぎなかったとさえ思える。特にヒロイン視点シナリオは素晴らしい。訥々と懺悔のような語りで物語の表裏の裏を埋めてゆく。
お奨めクリアルートは、リセ→ファル→トルタ→某ヒロイン主観→●●●●
遊べるミュージックパート、秀逸な設定、名作に成り得たはずなのだが・・・・演出があっさりしすぎ。もっと効果的に伏線を明かしたり、イベントを劇的するなどする事により、より一層の共感を呼び起こす事が可能だったはずだ。非常に残念でならない。
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