西尾維新氏「傷物語」読了です。
『物語』シリーズと言えば良いのでしょうか?
やはり、このシリーズは西尾氏の中でも特に面白く感じます。
正統な「化物語」の続編であり、「化物語」の起点ともいえる話でした。
目次見ても一目瞭然 「第零話 こよみヴァンプ」のタイトル。
つまり化物語の「零話」ということ。
そもそも『化物語』で、第零話の結末を明確に表しています。
主人公たる阿良々木暦(あららぎ・こよみ)と、廃墟に住む吸血鬼の姿を。
とはいえ、あとがきで西尾氏が触れている通り、
『化物語』を先に読み、帰結を知った上で遡って『傷物語』を読んでも、
時系列に沿って先に『傷物語』を読み、その結末を受けとめ『化物語』と進めても、
どちらの読み方でも楽しめるように配慮されています。
私としては『化物語』を先に読む方をオススメします。
『化物語』の方が怪異にフォーカスをあてた構成になっているので
シリーズの土台を知る上で適していると思うからです。
発刊した順番は、作者が筆を進めた順番でもあります。
一番、無難に物語りが楽しめる事は確実ですから。
中身は『化物語』が怪異譚寄りであるのに比べて、
『傷物語』は伝奇冒険小説寄りと感じます。
ぶっちゃけると、前者が鬼太郎で、後者がFateといえば判りやすいかな。
明確にカテゴライズし難い構成ではあるのだけど。
どちらも、西尾維新独特のケレンミや、ずば抜けて面白い会話の妙が楽しめます。
西尾氏が120%趣味で書かれた小説と云うのも無理ありません。
4ページに渡る、白い布切れの表現シーンなどは、
手に汗を握り、血を滾らせるものがありました・・・はい、ごめんなさい。
西尾氏らしく、一筋縄ではいかない結末かと思いきや、
意外と今回はストレート勝負でした。
直球でも西尾さんいけるじゃないかと感心してしまったり。
もしかすると、この辺りも120%趣味という事なのかもしれませんね。
はい、内容には全く触れない事を意識しているので、
相変わらず感想なんだか、良くわからない書評ですが、
西尾氏ファンは是非読んでいただきたいですね。
そして西尾氏の本を読んでいない方は、
是非、『化物語』『傷物語』から読んでみて欲しいと思います。
西尾氏にしては、素直な話が多いので一般ウケすると思いますから。
間違っても、「新本格魔法少女りすか」とかから読まない事をオススメします。
あれは求めるレベルが高いから・・・って何のレベル?
外箱の表紙、裏表紙をアップしておきます。クリックすると大きな画像。
Amazonの画像大でも、彼女のご尊顔がわかりにくいのでスキャナしてみたり。
VOFANさんも、よい仕事してますね・・・イラスト数すくないのが残念だけど。
【関連記事:西尾維新『傷物語』5月7日発売】
【関連記事:西尾維新『化物語』アニメ化決定!?】
【関連記事:2006年11月4日の散財】
最近のコメント