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2006/05/31

ゲーマー、PCディスプレイに悩むの巻

サブPCの液晶ディスプレイの調子が悪く時折画面が赤み掛かる。そろそろ買い替え時なのだろう。買い換えるならばどのような機能が必要だろうか。

サブPCの主な用途は、DVD等の動画再生と、コンシュマーゲーム機器のモニタとしての役割。17インチのアナログVGA入力×2にそれぞれPCとPS2を接続している。なおPS2の出力はアップスキャンコンバータを間に噛ましている。つまり動画再生とゲームのモニタとしての機能を満たせば良い。

とはいっても現状の機能を維持するだけの買い替えはしたくない。世は次世代DVD・次世代ゲーム機器の時代への過渡期にある。つまり将来的に動画鑑賞・ゲームを楽しむには、フルHD(1920×1080p)の対応が必要不可欠なのである。

フルHDに合致した規格は、デジタルとしてはHDMI、アナログとしてはD5になる。次世代HDMIであるHDMI2.0規格を待つ選択肢もあるが、我がサブディスプレイの寿命とHDMI2.0規格リリースとどちらが早いか否かなぞにやきもきする気は無い。またアナログ接続のD5端子なぞHDMIの波に飲まれ製品化はあまりされないだろう。現時点で広く使われているプログレッシブHD (1280×720p)のD4端子対応の機器に対応できるかどうかの方が重要かもしれない。ほら、北米で大人気のXBOX360もD4端子での接続に対応してるし。いや、もしかすると将来的買うかもしれないでしょ?

さてHDMI・D4対応の液晶ディスプレイはという以前に、TVとPCディスプレイの微妙な関係を語らねばならない。PCディスプレイはマルチタスクOS の時代になると、1画面で表示する情報量をより多く求められるようになり、より細密な解像度へと進化していった。対してテレビの解像度は450×350程度に固定されていた。解像度を上げる事は、つまり地上波で送る映像データ量の増大を意味する。アナログ波形データとしての限界から解像度を容易に引き上げる事はできなかったのだろう。しかしTVは時代とともに、より大きな画面サイズが求められる事になる。解像度に頼らずに他の技術を駆使し鮮明さを維持する事はいかほどの苦労があったろうか。

しかしここ最近になってTVとPCディスプレイは歩み寄るようになる。

TVはついに解像度固定による限界にぶちあたり、ハイビジョン(1920×1080)という高解像度規格へ変遷する事になったのである。その技術背景には地上波デジタル化があげられるのだろう。より多くの情報量を電波で伝える事が可能になったのである。ハイビジョン画質の1280×720から、ドットバイドットでの表示が可能なフルHDへとTVは高解像度化の進化を辿ることになった。そしてTVは、PCの出力モニタとしての役割を担える解像度を得たのである。

つまり技術的にも、インフラとしても、TVとPCディスプレイは完全に同期化する事が可能になっている。高解像度化されたTVと、元から高解像度であったPCに何の違いがあるか。入力端子さえ規格統一すれば両者は同一になりうるはずなのである。

しかし大人の事情が許さない。

TVとPC周辺機の市場が真っ向からぶつかる事になっては両者とも困るのである。今までTVとPCと2台買う必要があったのに、1台で足りるとしたら・・・確実に販売数へるからね。ということで未だにTVとPCディスプレイの合一はされていない。というより、しないように両陣営が上手に匙加減を徹底しているわけだ。その冠たるものがHDMIとDVI-DとHDCPにある。

PCとPCディスプレイの接続の標準は現在DVI-Dである。DVI-D規格を用いる事でフルHDの解像度をデジタル出力する事が可能になる。ならばTVにDVI-Dを設けて欲しいと思うのだが・・・TV陣営はDVI-Dの実装しようとしない。反対にPCディスプレイにHDMIを設ければ、HDMI規格の地上波デジタルチューナー・HDDビデオ等が接続させる事で高解像度TVが実現する。しかしPCディスプレイ陣営はHDMIの実装を拒む。

つまり冒頭に戻るとHDMI対応の液晶ディスプレイは現状、殆ど無いのである。

ここでHDMIとDVI-Dとを変換するケーブルが生まれる。対応解像度が同じなら変換ケーブル噛ませば良いだろうという考えだ。しかし、そうは問屋が卸さない。DVI-D規格とHDMI規格の大きな違いは著作権保護対応にある。HDMI規格はデータ暗号化の為、HDCPという暗号化をかけているのである。つまり入力・出力ともにHDCP対応していなければならないのだ。

ここで最近話題に上るのがDVI-D・HDCP対応のPCディスプレイである。HDCPという暗号の壁をクリアしたもので期待大だ。

その中の一つが、I/ODATAの「LCD-TV241X」シリーズである。1920×1200ドット(WUXGA)表示に対応し、フルHD表示をサポートする。サイズは24.1インチワイド液晶ディスプレイで19インチから買い替えでも縦幅はほぼ変わらない。DVI-D(HDCP対応)の他にも、アナログD-Sub×1、D4端子、S-Video入力、コンポジットビデオ入力を実装している。おまけに地上波アナログTVチューナがついているので一応テレビも見える。PIPにももちろん対応しているらしい。

I/ODATAということで画質には全くもって期待できない。I/ODATAはスケーラの技術が甘いのかドットバイドット以外での拡大表示が弱みと思っている。ゲーマーにとって最も重要視する4:3アスペクト比固定での拡大表示画質は期待できないだろう。そうそうアスペクト比固定機能について電話で問いわせたところ、アスペクト比の設定を「ノーマル」にすることで同機能が実現するとのことだ。

HDMIからDVI-D変換し当該ディスプレイに繋げた場合に表示可能かという問いに対しては、検証していないので回答できないという答えをいただいた。つまり自己責任で試してみろということなんだろう。発売開始は6月からとの事だが、人柱がでて検証してくれるのを待つしかないだろう。

で、結局、何がいいたいかというと。

PCディスプレイとしての機能と、TVモニタとしての機能、両立するディスプレイはやはり現時点では存在せず。どの部分で妥協するかという事が大事になってくるという事だ。それこそあと4年待てば問題は解決するかもしれない。しかし、物を買おうと思ったときが旬なのである。

PCディスプレイの機能を重視しナナオに手を出すのも良し。
TVモニタとしての機能を重視しAQUOSに手を出すのも良し。
両機能とも妥協して紹介したI/ODATAに手を出しコストを抑えるのも良し。

HDMI2.0規格製品が出るまでの過渡期は、コスト重視路線で良いのではと、ぼそと言ってみる。

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